日経新聞の記事からになりますが、コンビニATMの無料で引き出しできる回数が今までよりも減少してしまうというお話。
苦しい経営状態
引き出し回数を減少させる原因となっているのは、銀行を経営していくのにかかるコストの増加。
ここでいうコストとは、
- マイナス金利に対する収益の減少
- コンビニATM競走の激化によるコスト増
- キャッシュレス化による引き出し回数の減少
ということらしいのですが…。
銀行も最近ではリストラも行われていて、経営が苦しい業種に変化しているのでしょう。
コンビニATMの無料の引き出し回数が減少
自行のATMだけでも大変なのに、コンビニATMまで負担してられないということが今回のニュースの内容です。
コンビニATMに逆風が吹いている。マイナス金利政策の余波で収益環境が厳しさを増すなか、金融機関各社は利用者にコスト負担を求め始めた。キャッシュレス化が進めばATMで現金を引き出すニーズも減り、生存競争はゆうちょ銀行を巻き込んで激化する。出店増とともに歩んできたコンビニATMは転機を迎えている。
「無料は月2回までとさせていただきます」。東邦銀行(福島県)は昨年12月、コンビニATMで現金を引き出す際に無料とする回数をそれまでの月3回から2回に減らした。百五銀行(三重県)も昨年9月以降、平日も手数料を有料化した。銀行側は「持ち出しがかさんでおり、手数料を負担してもらわないと事業が成り立たない」(百五銀の担当者)という。(略)
<日経新聞>
対するコンビニ側は
セブン銀行は、メガバンクや地銀の預金者がコンビニATMで現金を引き出した際などに得られる手数料を収益の柱にしている。全国のセブン-イレブンなどにある約2万4000台のATMの収益性はコンビニ業務の中では高く、今後はさらに台数を増やす方針だ。
<毎日新聞>
銀行が運営するATMに対してコストがかかりすぎるから、もうそれらは廃棄して、コンビニATMを使ってもらいましょうと提案していますね。
キャッシュレスが浸透していけばATMは不要になる?
コンビニATMの無料回数が少なくしたとしても、銀行として結局は一時的な経費の削減にしかなりません。
これからはキャッシュレスに進んでいくことが予想されますので、現金を沢山持っている必要はなくなるでしょう。しかもJ-Debitのサービスであるキャッシュアウトサービス(レジで現金を下ろすことができる)なども普及していくことでATMを使う頻度が少なくなる社会に変わっていくかもしれません。
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銀行がATMの手数料の優遇を減らすと、現金を引き出すのにもだんだん複雑化していきますので、現金を持っているよりもキャッシュレス生活にしたほうが簡単に生活できる時代になりそうです。
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