ガスファンヒーターを使うための知識とおすすめ製品

寒くなると朝起きるのが辛いですよね。　暖房をつけてもなかなか暖まらないし、前もってタイマーでエアコンを着けて温めておくなどの対策が必要です。

ガスファンヒーターであれば、タイマーをセットし忘れたとしても、点火すると直ぐに暖かい空気が出てくるので大丈夫。

ガスの取扱も危険じゃないかと思ったりしますが、今では安全装置の技術が向上してきているので以前より安心して使うことができます。　我が家では、すっかりガスファンヒーターのファンになってしまいました。

この記事ではガスファンヒーターを使うために必要な知識とおすすめのガスファンヒーターについて書いています。

ガスファンヒーターの知識

ガスファンヒーターは点火して5秒で暖かい空気を吐き出してくれる強力な暖房器具です。　強力であるがために使うときにはちょっとだけガスの知識が必要になります。　知識を得て、上手にガスファンヒーターを活用しましょう。

他の暖房器具と比べてどうなの？

ガスファンヒーターは他の暖房器具と何が違うのでしょうか。　ガスファンヒーター、石油ファンヒーター、エアコンでそれぞれ比較してみました。

機能	ガスファンヒーター	石油ファンヒーター	エアコン
温まる速さ	〇	〇	×
取り回し	× （電源コード＋ガスホース）	〇 （電源コード）	〇
給油	〇	×	〇
運用コスト	△	〇	△
設置コスト	△	〇	×

表から得られる結論としては、石油ファンヒーターが一番良いということになりました。　となると、ガスファンヒーターを選ぶ基準は給油の手間をどう考えるかです。

石油ファンヒーターは確かに暖かく便利ですが、灯油を購入する手間と給油をしなければならないことが、どうしても面倒くさく感じてしまいます。　年を取ったときに、この作業は厳しいなと感じているので、早めにガスに移行しておくことも必要だと感じました。

エアコンと比べてどちらがコストが安い

ガスファンヒーターがすぐに暖かくなることは素晴らしいことです。　でも、その分ランニングコストが上がってしまうのはちょっと困りますね。　エアコンの暖房からガスファンヒーターに切り替えたときの電気代、ガス代を調査した記事があるので、参考にどうぞ。（この時は、コストは変わらないという結論になりました）

ガスファンヒーターにエアコンから切替てもコストは変わらない

ガスって怖くないの？

ガスは漏れていたとしても目で見ることができません。　もともとは匂いもないので、あえてわかるように香りもつけてあります。　はっきりと目で見ることできないので、ガスは怖いものだと感じてしまうのです。　ガス器具を使うときにはガス警報器を取り付けておけば見えなくても警告してくれるので安心です。

現在のガス器具は、ガス漏れ対策の機能が豊富についています。　たとえば、ヒーターが転倒したら自動で消化したり、不完全燃焼を防止したり（不完全燃焼だと一酸化中毒になってしまう）、停電時に消化するなど、安全性に対して非常に気を配られています。

古いガスファンヒーター製品だと安全装置が付いていなかったりしますので、購入するときには必要な安全装置が付いているかしっかり確認しておきましょう。

ガスファンヒーターに必要なもの

はじめてガスファンヒーターを使うためには、いくつか必要なことがあります。

• ガスの種類の把握
• ガス栓
• ガスコード（ガスホース）
• ガス警報器

ガスの種類の把握

ガスには種類があって、一般的な家庭で使われているものには、都市ガス、LPガス（プロパンガス）があります。　ガスを作るための原料、各家庭に提供される方法が異なります。

都市ガスは、地下のパイプを通じて家庭に提供されています。　LPガスは、ガスが詰まったボンベを各家庭に提供しています。

都市ガスでもお住まいの地域によってガスの種類が異なる場合があります（13A・12Aなど）。　使用する機器がガスの種類とあっていないと正しく動作しない場合がありますから、注意しましょう。

ご心配な方は、契約しているガス会社に問い合わせしてみるとよいでしょう。

ガス栓

ガス栓が屋内にないときには、ガス栓を引く工事が必要になります。

キッチンから延長する工事を行うので、そこからどのくらいの距離が必要かによってかかる費用が変わってきます。だいたい数万円程度を考えておくことが必要です。

ガス栓はあるけれど、それが旧式のときには新しいガス栓に交換することをおすすめします。　古いガス栓は劣化してガス漏れをおこしたり、安全対策がされていないので、この機会に新しいものに交換することがよいでしょう。

新しいガス栓は、ホースがきちんと刺さっていなかったり、抜けたりしてもガスが漏れないような設計になっているので安全です。

東京ガス　ガス栓の増設

ガスコード（ガスホース）

ガスファンヒーターに必要なものがガスコード（ガスホース）です。　ガスファンヒーターを取り回しするときには、邪魔な存在となるのですが、これがあるおかげで石油のように給油をするわずらわしさから解放され快適になります。

ガスコードの長さは最大5mまでになります。　コードの上限はその機器のガス消費量によって決まってきますから、使う機器のガス消費量を確認しておきましょう。

※ガス機器のガス消費量の確認は、機器に張られたステッカーから判断することができます。
※ガスコードの延長はできません。コードが届かないときには、ガス栓を増設するようにしましょう。
※ガスソフトホース（やわらかいもの）はガス消費量にかかわらず、できるだけ3mまでの長さでご使用ください。

東京ガス　接続具の種類

ガス警報器

ガス機器は安全性が向上されているとはいえ、ガスは目に見えないので、漏れていたときに判断する方法は匂いしかありません。　ちょっと部屋から離れていたら、もうガスが充満していたなど想像すると怖いですね。

ガスファンヒーターが設置されている部屋にはガス警報器も設置することでガス漏れの有無を検知してくれるようになります。　

不完全燃焼警報機能付きガス漏れ警報器であれば、ガス漏れだけでなく、不完全燃焼をしているとき（喚起不足などでも発生します）でも警告してくれるため、予算に余裕があればこちらを取り付けることをおすすめします。

ノーリツ　一酸化中毒とは？

機器の選び方

ガスファンヒーターを選ぶときに第一に必要なのは安全性です。　なにかあったときに自動的に消化してくれることが第一です。　次に必要なのが毎日使うときに必要な便利な機能です。　おはようタイマーで毎朝決まった時刻に自動的に温めてくれるようなものです。

安全性

安全性を高めるために必要な機能です。

機能	説明
立ち消え安全装置	風などで燃焼が消えてもセンサーが反応して自動でガスの供給を止めます。
不完全燃焼防止装置	喚起が不十分などで酸素の供給が低下すると、自動的に消化します。
過熱防止装置	機器内の温度が異常に高くなったときに、ガスの供給を止め運転を停止します。
停電時安全装置	暖房運転中に停電などで電源の供給がなくなったときに運転を停止します。
転倒時ガス遮断装置	暖房運転中に機器が転倒したときにガスの供給を止め運転を停止します。
喚起お知らせ	一定時間運転し続けた時に喚起を促すためのお知らせ（ブザーやランプ）をします。

便利な機能

毎日の生活に便利な機能です。

機能	説明
エコ機能	室温の状況に応じて自動的に調節してくれるため、暖めすぎやガス消費量を抑えてくれます。
24時間タイマー（時計式）	運転開始時刻をあらかじめ設定しておくことで、その時間に運転開始をしてくれます。 ※時刻を設定する方式と残り時間を設定する方式があります。
おやすみタイマー	60分/30分/15分など選択した時間が経過したときに自動的に運転停止をします。
急速運転	点火時に通常よりパワフルに運転し、すばやく部屋を暖めます。

おすすめガスファンヒーター

おすすめのガスファンヒーターを畳数別に分けてあります。　　都市ガス、LPG（プロパン）で製品が分かれるので、注文されるときには注意しましょう。

木造:15畳まで/コンクリート:21畳まで

【Standard RC-U5801E】 リンナイ

【GFH-5802S】 ノーリツ

木造:12畳まで/コンクリート:16畳まで

【A-style RC-W4401NP】 リンナイ

木造:11畳まで/コンクリート:15畳まで

【Standard RC-Y4002PE】 リンナイ

【GFH-4006D】 ノーリツ

【GFH-4006S】 ノーリツ

木造:7畳まで/コンクリート:9畳まで

【Standard RC-Y2402E】 リンナイ

【GFH-2405S】 ノーリツ

僕が購入したもの

最終的に僕が購入したガスファンヒーターはRC-U4002Eです。　使ってみた感想などはこちらの記事にて書いています。 よろしければどうぞ。

ガスファンヒーター（RC-U4002E）を実際に使ってみてわかったこと